デマ投稿の「削除逃げ」にスクショは無力?Web3エンジニアが語るデジタル証拠の真実
source_media: ライブドアニュース source_title: せいや「そろそろ見過ごせません」一部アカウントの事実誤認を指摘 当該投稿は削除される 本文: 参照ニュース:せいや「そろそろ見過ごせません」一部アカウントの事実誤認を指摘 当該投稿は削除される(ライブドアニュースより引用) 「そのスクリーンショット、いざ法的な場になったとき、本当に証拠として通用するでしょうか?」 お笑いコンビ・霜降り明星のせいや氏が、SNS上で自身に関する明らかな事実誤認やデマを投稿していたアカウントに対し、「事実と違います」「そろそろ見過ごせません」と直接抗議した出来事が報じられました。過去の報道や裁判での勝訴という事実を歪めて拡散していた相手は、本人からの指摘を受けるや否や、何食わぬ顔で当該ポストを削除したといいます。 SNSを日常的に利用している方なら、このような光景を一度は目にしたことがあるはずです。悪意に満ちたデマや誹謗中傷を撒き散らし、批判を浴びたり当事者から法的措置を警告されたりすると、即座に投稿を消して逃亡を図る。これは現代のネット空間において、誰もが巻き込まれうる極めて典型的なトラブル事例です。 しかし、被害者にとって本当の苦しみは「消された後」に始まります。理不尽なデマによって傷つけられ、慌ててスマートフォンの画面をキャプチャして保存したとしても、加害者が投稿を消してしまえば、プラットフォーム上からは痕跡が消え去ります。そして後からその画像を提示して責任を追及しようとしても、相手から「そんな投稿はしていない」「その画像は捏造だ」と居直られてしまえば、被害者側が「それが本物の投稿であったこと」を客観的に証明しなければならなくなるのです。 なぜスマートフォンのスクリーンショットだけでは、法的な証明として脆弱なのでしょうか。エンジニアの視点から言えば、画像データほど簡単に偽装できるものは存在しないからです。 PCのブラウザには「デベロッパーツール(要素検査)」という機能が標準で備わっています。これを使えば、HTMLの構造やテキスト情報をローカル環境で数秒のうちに書き換えることができます。実在する著名人のアカウント名やアイコンを残したまま、発言内容や投稿日時、いいね数だけを自由に変更し、あたかもその人物が不適切な発言をしたかのような画面を作り出すことは、Web制作の基礎知識がある人間なら誰でも可能です。それをキャプチャすれば、本物と寸分違わぬ「偽のスクショ」が完成します。 さらに近年では生成AIの急速な進化により、ピクセル単位でフォントのアンチエイリアスやUIの微細な陰影まで再現した偽造画像をゼロから自動生成することすら容易になりました。裁判所や弁護士の実務現場において、単なるスクリーンショット画像が「容易に改ざん可能なデータ」として慎重に扱われ、決定打になりにくい理由はここにあります。 相手に「偽造画像だ」と言い逃れさせないためには、「その日、その時刻に、そのURLに、確かにその内容が存在した」という事実を、後から誰も改ざんできない形で固定・保存する仕組みが不可欠です。 この課題を技術的に解決するために、私たちが開発したProofBaseでは、レイヤー1ブロックチェーンである「Sui」を採用しています。 具体的な技術的アプローチとして、まず対象となるWebページや投稿の生データ、取得時刻、配信サーバーのレスポンスなどを取得し、一方向性暗号学的ハッシュ関数(SHA-256など)を用いて固有のハッシュ値を算出します。ハッシュ値は、元のデータが1文字、あるいは1ピクセルでも異なれば全く別の値へと変化する性質を持っています。この計算結果をブロックチェーンの台帳上にトランザクションとして刻印することで、データが後から改ざんされていないことの数学的な完全性を保証します。 数あるブロックチェーンの中でSuiを選択した理由は、その革新的な「オブジェクトベース」のデータ構造にあります。イーサリアムをはじめとする従来の多くのブロックチェーンはアカウントベースで台帳全体の状態を直列的に更新するため、トランザクションの混雑や手数料の高騰が発生しやすいという弱点がありました。一方、Suiではすべてのデータを独立した「オブジェクト」として扱います。 証拠として保存するデータレコード一つひとつを独立したオブジェクトとして定義できるため、ネットワーク上で他のトランザクションと競合することなく並行処理が可能です。これにより、極めて安価な手数料と、ミリ秒単位の即時ファイナリティ(取引確定)が実現します。SNSの投稿は、炎上を察知した投稿主によって数分、時には数十秒で消されてしまいます。その一瞬の隙に、遅延なく確実にオンチェーンへ証拠を刻み込める処理速度と安定性は、証拠保存インフラにとって妥協できない絶対条件なのです。 デジタル空間では、無責任に放たれた言葉が多くの人を傷つけ、都合が悪くなればボタン一つで消去されていきます。消した側は何事もなかったかのように日常を過ごし、傷つけられた側だけが悔し涙を流すような理不尽を、私は技術者として看過できません。 テクノロジーが生み出してしまった歪みやフェイクのリスクは、より強固で誠実なテクノロジーによって正されるべきです。誰もが自分の尊厳や真実を守るための「確かな武器」を持てる世界を作るため、私たちはこれからもブロックチェーンの力を信じ、真実を証明し続けるインフラを磨き上げていきます。 もし少しでも不安があるなら、 “あとから疑われない形で記録を残す”という方法を一度確認してみてください。 ProofBaseカメラ(スマホで撮影・即証拠として記録) https://miraiaxis.com/proofbase-camera.html X投稿証明(投稿内容をそのまま保存・検証) https://proofbase-snowy.vercel.app/x-evidence-saver